日本が戦後復興からGDP世界2位まで成長した理由〜団塊の世代の頑張りが復興を支えたは嘘?〜

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はじめに

当時日本は太平洋戦争の敗戦で大きなダメージを受け、国土は焦土と化しました。

しかしそこから急成長を遂げ、GDP世界第2位となり多くの国からすごい国だと賞賛されました。

これはよく団塊の世代の頑張りによるものと言われ、今もそう信じるこの世代の人々は威張っているのをよく聞きます。

しかし最近ではGDPでも中国に抜かれ、国際化も格段に遅れており世間知らずが目立ちます。

国防に関しても他の国は自分の国の軍隊で自分たちを守ろうとしているのに、日本だけは戦争は嫌だと自分たちでせずにアメリカに頼りっぱなしで世界からは「情けない」という印象を受けています。

そのくせアニメヲタクなどの平和ボケの産物とも言うべき映像が世界に配信され、日本のメディアはそれを「日本の素晴らしい文化が世界から評価!」などと報道していますが、そんな評価をしている人はほんの一部。

多くの外国人はバカじゃないか?と見下しており、日本人は海外からそんなに賢いとは思えないと言われはじめています。

しかし実際今の日本の若者が頑張っていないとは思えません。

団塊の世代はGDP成長に貢献したのか?

よく団塊の世代の頑張りが日本を復興したと聞きますが、これはなんの証拠もない話なんです。

当時の日本のサラリーマンの仕事などを調べてみると、今の日本の若者の仕事に比べてかなり簡単です。

特別頑張っていたという印象は受けません。

むしろ今の若者や東南アジアの人々の方がずっときつい仕事をしています。

仕事内容は今の方がきつい

今の社会はとにかく作業が増えています。

コンビニバイトですら当時の正社員並みの仕事をしており、それでも給料は時給800円、団塊世代の給料の半分以下の給料で同じ労働をしています。

プログラミングなども当時は今でいう本当に初歩のプログラムをかければ優秀とされ、月収50万はもらっていました。

今は情報も競争率も増え、その程度の腕では仕事はないでしょう。

当時の何倍も複雑なプログラムを書き、日々増えていく新しい情報も勉強しつづけなければならず、それでも月収20万ほどが現実です。

この状況で団塊世代に今の若者は根性がないだの気楽だなどと、よく言えるなあと思います。

団塊世代が仕事がきつかったのは仕事内容ではない

日本の社会のルールというのは非常に不可解な部分が多いです。

仕事では上司より先に帰ってはいけない、プロジェクトは会議を通して多数の許可を得ないと実行できない、朝出勤したら全員にあいさつして回ってから仕事しないと干される、残業しても給料がでないなど。

これらはすべて仕事を非効率化しているだけなのに、なぜしなければならないのか?と聞くと納得のいく答えが返ってこないものばかりです。

仕事は働くときは働いて休むときは休むで最も効率的な仕事ができるものです。

それを上司が帰らないから帰れない、土日は上司の接待に付き合わないといけない、これで仕事が捗るわけがありません。

実は日本は仕事の効率性においては先進国で最下位と言われています。

今では若い世代から疑問が上がり改善されてきていますが、段階世代ではそれこそ「なぜ?」と聞けば出る杭は打たれるで散々な目にあったようです。

団塊世代が仕事が大変だったのは仕事内容でなく、そういう人間関係でしょう。

つまり仕事内容は非効率で、仕事に関係ない無駄なルールで大変だったというわけです。

日本が成長したわけ

ではこのように仕事の仕方も海外に比べて非効率な日本がなぜGDP世界2位まで成長したのでしょうか?

ベビーブームの影響

団塊世代は戦後の第一次ベビーブームの時に生まれた人々のことを言います。

実は世の中は赤ちゃんが増えると景気がよくなるようにできているのです。

赤ちゃんが生まれるとお金がたくさん必要になるので世の中でお金が回ります。

この好循環で商売は繁盛し、景気が良くなり、団塊世代が成人する頃には日本が景気が良くなっていたわけです。

つまり生まれるタイミングが良かったというわけですね。

逆に高齢者が増えると景気は悪くなる?

それと反対のことが起きているのが今の日本です。

その団塊世代が高齢者となり、高齢化社会の時代がやってきました。

高齢者は実は将来への不安からお金を使わずに貯金して貯め込んでしまうのです。

使わなれていないお金が増えると循環が停滞し、商売は儲からなくなり景気が悪くなりお店は潰れてしまいます。

最近の葬式などを見ればわかるように、葬式の喪主も60を過ぎた高齢者です。

なくなった方の遺産を相続しても、相続された遺産は使われずに喪主の方の貯金として塩漬けになってしまうのです。

日本が昨今経済が悪い大きな理由の1つがこれであり問題になっています。

戦後の技術成長の影響

もう1つ大きな戦後成長の要因はというと車や家電などの技術成長です。

これも段階の世代が頑張って研究したからでは?と思われがちです。

そしてそれが日本人は世界に比べてものつくりの技術が高いという意識のもとにもなっています。

実際日本のものつくりの技術は高いです。

しかし世界トップではなく、あくまで世界トップレベルの1つというだけです。

中国や東南アジアなどの人々も含め、アジア人は勤勉でそのような能力が総じて高いのです。

その証拠に最近は中国や東南アジアが日本の技術に追いついてきて急成長を遂げています。

つまり日本は成長が速かったというだけの話です。

ではなぜ日本の成長は速かったのか?

戦争の遺産

その理由は単純に戦争の技術の転用です。

日本は当時最も激しい戦争をしていた国であり、戦争というのは技術を発展させるというのは今のスマホやインターネットを見てもわかりますね?

これらも元々は軍の技術が流れてきたものです。

当時の日本が世界に対して強みを持っていたのは自動車や家電、つまり戦争で研究されていた技術です。

実際戦後から時間の経った今では技術において日本は様々なものが世界に追い抜かれており、ロボット工学なども今ではアメリカの方が上です。

本当にすごいのは焼け跡世代

本当に頑張った、すごい人たちというのは戦争から帰ってきて団塊の世代の親となった焼け跡世代と呼ばれる人たちではないでしょうか?

焼け野原となった日本を復興し、その中で多くの子供を産み育ててきたわけですから、その努力は想像もつきません。

つまり日本の流れとしては

焼け跡世代の努力で日本復興>景気が良くなった日本で団塊の世代が良い時代を送る>団塊の世代の豪遊のつけで日本が不景気になって今の若者が苦労している

ということになります。

まとめ

今の世の中は団塊の世代が嫌われていますが、その理由はここまで説明すれば明白でしょう。

人というのは何かに成功すれば自分の力だと威張りたがるものですが、現実を学んで謙虚さを身につけないと、いつの間にか周りは離れていって取り残されていくものです。

日本のメディアはよく日本人は優秀だなどと報道して国民は信じてしまってますが、それも「自分で言っているだけ」でなんの確証もありません。

傲った人間には成長も人望もありません。

実際日本は様々なことで世界に取り残されています。

世界に目を向けて現実を理解し、常に学び続ける謙虚な姿勢が必要になる時ではないでしょうか?

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