日本の食が世界でトップになる理由〜エンターテイメントが食に傾き過ぎている国〜

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はじめに

海外生活で日本と世界とを比べると、思ったほど日本は世界に比べて優れていないことがわかります。

技術の発達もアメリカや中国には近年では追い越され気味ですし、北欧やヨーロッパなどの国は教育がしっかりしており、本当に賢く人間もできている人によく出会います。

しかし1つだけ日本が世界のトップから不動だなと思えることがあります。

それは食文化です。

日本食は海外の様々な料理と比べても調理法や手間のかけ方のレベルが違い、味も飛び抜けておいしいことは間違いありません。

なぜ日本食の技術はここまで進歩しているのでしょうか?

海外と比べる日本食

おいしいものがないと言われるアメリカなどと比べると、料理の内容から桁違いです。

アメリカではまず何を食べるか?という会話になると「ポーク、チキン、ビーフどれにする?」という食材で会話が始まります。

そして調理となると、基本焼くだけで、かけるソースで味が変わるという程度が多いです。

日本食では様々な焼き方や焼く過程での味付けの違いがあり、また焼く以外にも様々な調理法があり、味の深みが桁違いです。

アメリカでおいしいと言われ進められた料理のどれもが日本食と比べると子供の遊び程度のものばかりでした。

フランス料理や中華料理では?

日本食と並び世界トップと言われるフランス料理や中華料理。

実はこれらも本当においしいのは高級な料理やトップシェフの腕にかかった場合だけという印象です。

フランス料理も一般人の食べるレベルでは食材にソースをかけただけ、中華料理に関してはとにかく油で火を通せばいいという感じで、たいしたものはありません。

一般人の手の届く範囲でこれほどレベルが高いのは日本食だけでしょう。

なぜ日本食はレベルが違うのか?

日本のテレビ番組を見ていてふと気づいたことがあります。

会話の中で「遊びに行こう」という話になると、次の言葉はいつも「何食べに行く?」なのです。

さらに楽しいことについての会話でも「おいしいもの食べてる時」という会話が常にでてきます。

つまり日本人はエンターテイメント=食という意識が根付いてしまっているのです。

海外のエンターテイメントと比べる

これが海外の娯楽、エンターテイメントであればでかけるとなれば映画、ビーチ、ハイキング、舞台を見る、音楽を聞く、ギャラリーに行くなど、アウトドアやアート系の話題に行くものです。

そしてこれらの場所にでかけたついでに何か食べる?となるのですが、日本ではこれらの娯楽の前に食の話が来るのです。

意識して見ていると、日本人はなんて食に貪欲な人種なのだろう、と感じてしまいます。

しかしこの食に対する意識がこそが食文化が発展する理由なのでしょう。

食は娯楽のトップなのか?

しかし考えてみると、食というのは本当に娯楽のトップに来るほど人を幸せにするものなのだろうか、と感じます。

海外ではトップに近い娯楽とされている音楽や舞台などのアートが日本では逆に娯楽という意識すら薄いと言っても過言ではありません。

実際海外のアート作品などを見ていると、本当に良い作品は人生感や考え方、生きることの感じ方を丸ごと変えてくれるほどのインパクトを受けます。

また自分が創作する立場になれば、その創作に想像力を使っている瞬間は最も人生の充実している時間であり、食べる時間などはもったいなく、腹を満たしてさっさと済ませるものであればなんでもいいと思ってしまいます。

食にそこまでの力があるのでしょうか?

もっともこの辺は何が優先されるかは人それぞれで、料理人は舞台を作る立場、お客さんは舞台を鑑賞する立場と考えれば同じカテゴリーになるわけですが。

しかしそう考えると食以外の娯楽に日本人ももっと目を向ければいいのにと思います。

裕福な国でありながら国民幸せ度が世界で最下位に近い日本、食だけで日本人の心を満たせているとは到底思えません。

海外に習いもっと目を向けるべき娯楽があるのではないかと思います。

まとめ

以上のように日本人の会話やテレビ番組を見ていると、とにかく「食べる」というワードを不思議なくらい頻繁に聞けますよ。

一度意識して生活してみると面白いかもしれません。

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