アメリカ永住権は今でも取得可能?〜トランプ政権でグリーンカードはどう変わったのか?〜

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はじめに

アメリカ永住権、グリーンカードと呼ばれるものですが、これを取得するということにどんな印象をお持ちでしょう。

よくアメリカに長く住んでいれば取れると思われていますが、実はそんなルールはどこにも存在しません。

さらにトランプ政権の政策により、その取得はさらに厳しいものとなってしまいました。

では詳しく解説していきます。

グリーンカードの取得方法とは?

まずよく言われてきたアメリカに数年住んでいれば取得できるという説ですが、全くの嘘です。

正確には順序を踏んで長く済めば取得できる道もあるという程度です。

順序というのは

1、アメリカの大学で学位を取得

2、学歴と英語力の両方で十分な能力を身につけて企業にH−1 ビザを発行してもらい就職

3、数年(5年以上)働き、実績を積み企業に必要な人材となって企業のサポートを受けグリーンカードを申請

4、認可されれば1〜2年ほどで取得(認可されない場合もある)

というようなもので平均13年かかると言われています。

トランプ政権によりH1ビザの取得は実質不可能

そしてこの方法ですが、別の記事でも書きましたがトランプ政権の影響により、Hビザは高給取りの人にしか発行されなくなりました。

つまり実質この方法はもう日本人には不可能と言えます。

H1以外の方法

結婚

アメリカ人もしくはグリーンカード保持者と結婚するという方法があり、現在グリーンカードを取得している人のほとんどはこれです。

これもお金を払ってグリーンカードのために偽装結婚する人もいるため、ちゃんと恋愛期間があったことを証明するために写真を提出しなければならなかったり、結婚してからも数年以内に別れれば失効になります。

アーティストグリーンカード

次にアーティストなどが取得できるアーティストグリーンカードというものがあります。

これはハリウッド映画に出演するなどのよほどの経歴があるか、協力な契約があるプロダクションに雇われている必要があります。

さらに新聞記事やテレビ、メディアで取り上げられたなどのわかりやすい実績が必要になります。

グリーンカードの抽選

そしてもう1つの定番の方法はグリーンカードロト、抽選です。

これは当たりさえすればあっさりと永住権が手に入るというお得なものです。

しかしこれもトランプ政権により日本人枠が激減してしまいました。

これまで日本人は3000人当選枠があったのですが、今年から300人にまで減らされてしまいました。

これまで以上に当たる確率は低くなってしまったというわけです。

永住権取得者はアメリカで生きていけるか?

ところで永住権を取得したとしても日本人がアメリカで生きていくのは簡単ではありません。

なぜなら英語という大きな壁があるからです。

日本人の英語力は世界で最下位です。

昨今は小学生から英語を学ぶようになり、かなり能力は上がってきていますが、上の世代はからっきしダメです。

英語教師などでも、ほとんどの人が英語圏では通用しない発音でクラスを教えていました。

そんな英語レベルでアメリカに来てどの程度の仕事が手に入るでしょうか?

結局は企業に就職するなどは不可能で日系レストランでバイトする程度の生活をしているのが現実なのです。

働ける書類だけ揃っていても一流企業などでは当然相当な英語力がなければ使ってもらえません。

しかしグリーンカードはアメリカに年間最低6ヶ月は滞在していないといけないため、結局はグリーンカードを返還してしまうという話もよくあります。

実は永住権の当選枠が減ってしまったのも、このように日本人に来てもらってもアメリカで働く能力がないことが露呈して減らされたという背景があります。

まとめ

このようにアメリカ永住権というのは取得は非常に難しく、住んでいれば取れるというものではありません。

さらにトランプ政権の影響で取得はさらに難しくなり、日本人のアメリカ進出は一層難しくなっているのが現実です。

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